“小野寺先生、至急校長に来て下さい。繰り返します・・・”





朝、職員室に着き座ろうと思ったら放送がかかった。




なんで校長室?





梨珠が来たのか?





だったら、俺じゃなく担任である慎也を呼ぶはず。





校長室に向かう途中、壁に寄り掛ってる西園寺と伊集院がいた。





「おはよ、先生。」


「おはよ〜う。」


「おはよう。どうした?」


「梨珠来たよ。校長室にいる。」





その言葉を聞いて、足早く校長室に向かった。





梨珠に会える。





やっと会える。








「どうぞ。」


「失礼します。」





校長室のドアを開け、待っていたのは校長と早川と早川の母親。





そして・・・梨珠。





梨、珠?





・・・・・。





頭が、動かない。





「勝手に脱け出してどういうつもりなの!?あなた、自分のした事忘れたわけじゃないわよね?」


「・・・・・。」


「なんか言えば〜?すっごく痛かったんだから。」


「あなた、その程度で済むと思ってるの?本当に嫌な女ね。」





物凄い剣幕で捲し立てられる言葉を黙って聞いてる梨珠。