西園寺達の言った事が気になって、梨珠が心配で学園祭どころじゃなかった。





あっと言う間に1日目は終わった。





家に帰っても梨珠の事で頭が一杯。





他の事を考える隙もない。





早く梨珠に会いたい。





全てを聞きたい。





会って謝りたい。





抱きしめたい。





ずっと傍にいるから…。





情けない。





自分の不甲斐なさに腹が立つ。





「先生ー。今日、姫達来てねぇの?」





2日目の今日は露店祭。





運動場には色んな店が並んでる。





休む事も職員室で過ごすわけにはいかないから、何となく歩き見て回ってると、男子生徒に聞かれた。





「・・・俺も見てないな。」


「マジ?やっぱ休みかー。、姫に会いたかった〜!」





俺もだ。





梨珠に会いたい。





どこにいるんだ。





“姫達見てない?”





見て回った時に何度も聞かれた言葉。





「姫が3人とも休むなんておかしいですね。」


「西園寺と伊集院は風邪だそうですけど、小野寺は何も聞いてないそうですよ。」