小悪魔ハニー

「ただいま。」





いつものように言うが返事がない。





リビングに行ったがいない。





風呂にもいない。





「梨珠?ただいま。」





梨珠の部屋のドアをノックをし、声をかけたが返事がない。





「梨珠、いるんだろ?」





しばらく部屋の前で待ってると、ドアが開いた。





部屋から出て来た梨珠は俺を素通りし、キッチンに向かった。





晩飯の下ごしらえはしてたらしく、すぐに出来た。





「いただきます。」





俺の晩飯も机に運ぶが、先に食べ始めた。





「梨珠聞けよ。」





そう言っても何も言わず、黙々と食べてる。





梨珠の態度に苛々してきた。





梨珠が怒るなんて筋違いじゃないのか?





「何無視してんだ。梨珠の怒る意味が分かんないな。」





少しも俺を見ないその態度にプチっと俺の中で音がした。





「早川に謝るまでお前と話したくないし、見たくもない。」





そう言うと、立ちあがり食器を下げ部屋に戻った。