小悪魔ハニー

「そうそう、今日サイズ測りだろ。」


「言ってたな。」


「それよりお前結婚したんだな。指輪つけてるからさ。」


「ああ、昨日した。」





それから慎也と仕事の話しになり、お互い教師だから共感できる部分が悩みだとかは似たようなものだった。





慎也と話してると、ステージに椅子が三脚並べられた。





パイプ椅子じゃなく遠くからで見てもわかる、高級家具で所謂オーダーメイドの椅子だと思う。





校長や教頭が座るのか………さすがは金持ち校。





「遅いな…。」


「まだ10分前だろ?」


「説明会の事じゃねぇよ。」





携帯を開き呟くから説明会の事かと思えば違ったみたいで、なんの事か聞こうと思い口を開いたが、言葉を出す事が叶わなかった。





「おっはよ〜。近ちゃんっ。」





近ちゃんと呼ばれた慎也は後ろを振り向き、俺も慎也に続き振り向くと三人の生徒がこっちに歩いて来る。





桜色のYシャツに紺のネクタイ、紺チェックのスカート、ニーハイソックスを履いた姿。