「結婚させられた時はどうにかして、離婚したい程嫌だった。一緒に暮らし始めても、気持ちは変わらないって思ってた。けど、一緒に暮らしてく内に好きになってた・・・本当はバーで会った時から気になってたのかもしれない。」





初めて見た時、見惚れて一緒に暮らしてる内に、どんどん惹かれていった。





「学校じゃ見せない表情に惹かれた。今は結婚してよかったと思ってる。離婚なんか絶対にしたくない。梨珠が好きなんだ。」





この気持ちを抑えとくのは、もう無理でとうとう告白した。





「言いたい事はそれだけ?」


「ああ。」


「そう・・・・・大河。」





沈黙の後、名前を呼ばれ反らしてた顔を梨珠に向けると、キスされた。





ビックリして、目を瞑るどころか見開いてしまった。





「私も大河にどんどん惹かれてた。今なら結婚して良かったって思える。私の初恋は大河かも。」





唇を離した梨珠はニッコリ笑ってそう言った。





――――――加速する。





自分でも止められない。





加速し続ける俺達の距離は無に等しい。