しばらく走ってたら、後ろから足音が聞こえた。 だ………誰………? 恐る恐る後ろをふりかえると、真後ろに健人くんが立っていた。 「あれ……………健人くん?」 どーしたんだろ………健人くんもこっち方面なのかな? 「健人くんどーしたの?」 あたしがそう問いかけると、健人くんはポケットをゴソゴソしはじめた。 「………ん、」 そう言ってポケットから取り出したのは……… 「あ……………………!!」 取り出したのはケータイだった。 しかもあたしの。