「どうしたの?何かあった?」
しばらくしてママがきた。

「何が?」

「大丈夫?」

「全然」

相変わらずぶっきらぼうの俺。

「そっか、ごめんね。今日ボトルサービスするよ」

ママは雰囲気を察したのか俺に気を使った。

30分が過ぎ、ようやく場が和んでくる。


「さっきはゴメンネ」
ドレスをきた女が俺に声をかけてきた。

「ん?ああ、気にしてネーから」

「ありがと、隣いい?乾杯しよ?」

゛始めから素直になりゃいいんだババアが゛

「あたし百合、よろしくね」
「ああ、俺、柚木」

「ねえ、これからあたしのボトル飲んでいいよ」

百合はさっきと打って変わり馴れ馴れしい。

「は?なんで?」

「いいのいいの」

百合は笑顔を振り撒く。

百合は酔っ払ってきていたのか俺の腕をとりカラオケを歌った。

歌ってる姿を見ていると
「な~に~?、恥ずかしいじゃん」
百合は恥ずかしそうに言う。

歌い終わるのを待ち俺は言った。
「さっきとテンション違うじゃん」

「ははは、わたし、照れやなの。ごめんね」

百合は恥ずかしそうに言い、ごまかすようにビールを口にした。

時間が12時を過ぎたころ

「ねえ、このあともう一軒いかない?驕ってあげるよ」

ソファーに寝そべる俺に上から覆いかぶさり、顔を近づけて言う。

「そんな近づくとキスすんぞ」

「いいよ~、ははは~、行こう!会計しといたから」

「あら、そうなの?サンキュ」

百合は俺の手を引っ張り俺の体をおこした。

「ママ、ありがと。彼とデートしてくる~」

何にも答えてないのに・・