ベランダに戻ると、寝てる竣がいた。

気持ち良さそう…。

謝りたいけれど…起こせない…。


竣の髪を撫でた。

サラサラ…。


「ん…。」

「!」


あっ…起こしちゃった…?

起きて…無い…。


「…詩乃…。」


-ドキッ


「竣…。」


カワイ…。


「っ…って…詩乃…?」

「…竣…。」


風になびく髪。

竣は起き上ると、私を真っ直ぐ見た。


「…竣…。」

「詩乃…。」

「「…ゴメン(ナサイ)…。」」


え!?


「なっ…なんで竣が謝るの!?」

「いや、悪い事したと思って…。」

「私こそっ…勝手に嫉妬しちゃって…。」


って…何言ってるのよ私~!!//