『それでは第1種目、借り物競走です!!

ここでクラスカラーの発表です!!

1組、ピンク!!

2組、オレンジ!!

3組、水色です!!

この色は学年関係なく一緒です!


それでは第1走者!!』


私は救護テントになんとかたどり着いた。

あのお題って何かしら…。


竣はこっちを見て、私に気付くと、フッと微笑んだ。


『位置について…よーい…ドンッッッ!!!!!』


って、竣は第1走者じゃない!!!


『おっとぉ!!
ただ今本部より入った情報によりますと、なんと借りて来るもの、それは…!!!


"好きな異性"だそうです!!!』


客席からドッと出る笑い。

いや、笑いじゃない!!!
好きな異性!?

竣がこっちに向かって走って来た。


「詩乃!!!」

「~~~~~~~ッッッ!!!!!//」


-パァァァァンッ


『ゴールッ!!

1位、3組!! 2位に1組、3位に2組だぁぁ!!!』


1位…。嬉しく無い…。


あのお題…。これの事だったのね…。

なんか泣きそう…。//