当日は、朱音と雅樹が救護係で、私と竣が得点板。


「仕組んだって言うかぁ~、私が雅樹といたかっただけって言うかぁ~。」


この喋り方…絶対わざと!!


「別にいいじゃん、イチャつくチャンスでしょーが。」

「なっ…。//」

「竣が寂しがってたよぉ~♪」


まぁ確かに…生活は今まで全然変わんないけれど…。


「……。」

「せっかくこの朱音様がチャンス作ってやったんだから、チューくらいはしなさいよ~。」

「っ…バカ朱音。」

「おほほ~♪」

「救護って楽じゃない…。」

「何言ってんだし!
得点板なんて前日準備無しだし、当日は得点をちょこちょこ変えるだけ!!

簡単だろーが。」

「…。」


あの日以来、朱音は口調が荒くなってしまった。
もしかしたらこれが素の朱音なのかもしれない…。


「分かったわよ…。」


なんだか当日が嫌だ…。