私は中庭に急いだ。


「ここの学校…時々嫌になるわ…。」


広い…。


朱音…ありがとう。
朱音の気持ち、無駄にしないよ…。


「竣っ…。」

「詩乃。」


走らなきゃよかった…。


「…竣っ…あの…ねっ…。」

「お前…息切れしすぎ。」

「…うるさい…。」

「はいはい。」


いつも通り?


「…竣。」

「ん?」

「…私ね、竣が…好き。」


北条 詩乃、人生初の告白です。


「…バカ詩乃。」


あら…? 拗ねてる…?


「なっ…なんで…?」

「なんでって…俺が告る予定だったんですけど。」

「え???」


いまいち竣の言っている事が理解できない。


「昨日の夜。帰って告ろうと思ったら…お前寝てるし。」


怖くて寝ちゃったのよね…。


「あっ! だから今日不機嫌だったのね!!」


解決☆


「このバカ詩乃。」