「嘘ぉ!!」

「マジマジ! それ知ってから竣は私の事男友達みたいってさ!!」


意外…。


「あ、竣からメール。
『今詩乃と一緒?』だって。早く行ってやんなよ。

待ってんじゃない? 詩乃の王子様が!」

「王子様…。」

「ま、アイツはどっちかってと、王様だけど~♪」

「今アイツ、中庭にいるってさ。行って来な、詩乃!!」

「え?」


それって…告白して来いって事!?


「私の分も…幸せになりなさいよ。」

「…朱音…。」

「ほら、さっさと行く!!」


朱音にドンッと背中を押される。


「朱音…っ。」

「これからもよろしく、我が友☆」

「…うん!! 行ってきます…!!」

「…いってらっしゃい。」


私は中庭に向かって走り出した。