「そーいやさ、竣と詩乃って結婚するじゃん?」


朱音の言葉で一気に現実に引き戻される。


「え、ええ。」

「そーするとさ、竣の家って誰が継ぐの?」

「あぁ…なんだか竣の妹が継ぐらしいわ…。」

「竣って妹いたんだ。」

「そうらしいわね。」

「それとさ、詩乃のお兄ちゃんは?」

「お兄ちゃんは…自由人だから。

お兄ちゃんが会社を…家を継いで社長してる姿なんて、誰も想像できないもの。」

「そう言うタイプなんだ。」

「ええ…。」


家関係の問題もすべて収まり、私は今幸せ最高潮!

この幸せが、ズット続くといいわ…。


「ただいま。」


「あ、竣だ。」

「おかえりなさい。」

「ブフッ…。夫婦みたいーッ!

なんか私お邪魔みたいだから帰るわ。」

「でも…。」

「いーから! じゃね☆」

「ええ!」


…私って、幸せね。














皆がいる。


何より、彼がいる。




この日々の中にいられる。


それって、とっても…幸せよね?


-END-