「じゃぁ案内は朱音に頼むか!」

「おぅ、任せろ! 覚えてないけどね~☆」

「ダメじゃん…。大丈夫か…?」

「なんとかなるんじゃないかしら?
何より楽しそうだからいいじゃない♪」

「んじゃっ、朱音、手ぇ繋いでこッ!」

「えっ…ヤダ。」

「はは…。」

「相変わらずねぇ♪」


なんだか和むわ…。




「私、疲れた。」

「はぁ!? もうかよ!?」

「うん。休憩ー。」

「ったく…。

詩乃、竣、お前らどーする?」

「その辺ブラブラして来るわ! ね、竣。」

「あぁ。」

「じゃぁ、もうちょっと行った所に”あんずの里”って所があるから、そこにいなよ。」

「”あんずの里”?」

「結構いいところだよー。」

「ふーん。じゃ、行くか。」

「ええ。」





その後も、朱音の我が儘により、いろいろな所を回れた私と竣。

雅樹は…朱音のお守役…。


「あー、旅館ん!」

「朱音は和な女だなぁ…。」

「浴衣かしら? 温泉楽しみだわ♪」

「疲れた。」


布団にダイブする朱音。


「あ、竣。」


と雅樹。


「なんだよ?」

「今日は夜の営み禁止だからな!」