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時は流れ、ホワイトデー。


「おっはよ~ん♪」

「お…おはよう、結衣…。
今日は特にテンション高いわね…?」

「詩乃はそうでもないねぇ!!

そりゃテンションも上がるよぉ。うんうん。」

「そうかしら?」

「だって今日はっ…!! ホワイトデーだもんっ♪」


そう、今日はホワイトデー。

だいぶ温かくなり始めた。


いや、温かいのはテンションが高くて、興奮状態の結衣のせいかしら。

とても教室が温かい。


「でも…どうしてそんなにテンションが上がるの?」

「だって好きな人にプレゼントもらえるんだよ!?
しかも隆にだよ!? あぁ~、もう考えるだけで…キャーっ!!!」


大丈夫かしら? 私の親友…。


「おはよ、詩乃。」

「あ、朱音。おはよう。」

「あ、こっちも?」


と結衣を見て言う朱音。


「え?」

「いや、あゆかもウハウハなんだよね。」

「あぁ…。」


なんだか納得だわ。


「でも私も楽しみ~♪」

「えぇ!?」


朱音も!?


「だってさ、あげるだけあげてお返しが無いなんて損じゃん。

しかも私の場合、損無し!」

(↑チョコ・ラッピングetc…代を
雅樹に出させた人)