「ふふっ、よく分かんないけど、よかったわね♪」

「はい…。ありがとうございます…。」

「お礼なら、あの子に言って!」


と竣のお母様は朱音を指さした。


「朱音…?」

「あの子、体張って頑張ったのよ?
ま、失敗だったけど!」


朱音が…?


「朱音…。」

「へへ! よかったじゃん、詩乃。」

「ありがとう!」

「も~、よく分かんない展開だよ…。」

「確かに今、とても展開早かったわね…。」


着いて行けない…かもだわ。


「あら…朱音、左頬、どうしたの?」


よく見ると、朱音の左頬が真っ赤だった。


「あぁ、これ? 私と詩乃の友情の印☆」

「…?」

「あとで話してあげる!

とりあえず今は、おめでとッ!

SRの皆今呼ぶ~♪」


元通り元通り…。


「詩乃。」

「竣…。」


あ~、久しぶりすぎて何言えばいいか分からないわ…。


「俺ら、大丈夫かもな。」

「そうね。」


何が大丈夫なのかは分からないけれど

なんとなく、分かったかもしれない。




”俺ら、一生一緒にいれるかもな。”

そんな意味のような気がした。