「まぁ! あなた! 詩乃の結婚相手、彼でいいじゃない!!」


………




……………………え?



「彼を婿養子にもらいましょう!」


え!?


「…お前がそれでいいならいいが…。」

「まぁ♪ 板垣サン、こういう事です!」

「は…はぁ?」

「ちょっ…奥様!?」


反応したのは保志サン。

私も反応したいわ!


「我がグループとの契約はどうなさるんですか!?」

「契約…? 私契約内容知らないわ…。
ん~…破棄! これでいいわよね!」


じゃ無くて!


「お母様ッ…何…急に…!」


着いて行けないじゃない!!!

お母様は突っ走るところがある。
頭の回転が異様に早いのが原因…。


「上原グループとは契約切っちゃいましょ!

で、竣クンを婿養子にもらって、
北条グループも板垣グループも安泰!

ど? 板垣サン!」

「そんなっ…上原は一体!?」

「知らないわ! 別にどうでもいい会社だもの。」

「!!?!!?!?」

「だそうだ。私はお前の意見でいいぞ。

さぁ、保志サン、お引き取り願おう。」

「ちょっ…! 旦那さまっ!!!」


保志サンはそのまま部屋を追い出された。