数分後、部屋に入って来た人物を見て、私は泣きそうになった。


「HELLO~♪ 詩乃! 元気~?」

「朱音!!!」


1カ月ぶりの朱音に抱き付く私。


「おぉ~、変わんないねぇ~、詩乃!」

「朱音っ…。」

「泣かないの~!」


1か月ぶりだわ…。


「あ、詩乃。」

「何…?」

「竣から伝言☆」

「え!?」


竣っ…!


「”7073”。」


7073…LOVE!


「朱音っ…私っ…。」

「うん、竣から事情は聞いた。」

「そう…。」


なんて…言ったのかしら?


「大丈夫! バカで立入禁止の竣の変わりに朱音様が来てやったんだから!」

「ええ!」


朱音はそこまでバカでも無いし…、大丈夫ね!


「私らね、今学校で秘密組織やってんの。」

「秘密組織…!?」


黒いスーツ着てデカイレンズのサングラスをかけた人の集団のイメージが…。


「何想像してんの…。
SRって名前なんだ。」

「SR…?」

「そ! Shino Rescue(詩乃 レスキュー)の略~☆」


Shino…Rescue…。