時間は飛ぶように過ぎてゆく。


私はそれに逆らう事無く流されてゆく。


だって…


「竣! 今日私の家に来てもらえるかしら?」

「いーけど。」


今が幸せだから。


「でもなんで?」

「今…お父様とお母様が、帰って来ていらっしゃるの。

それで…なんでもお兄ちゃん関係でパーティーを開くそうなの。」

「龍也サン関係?」

「そう。で、私も呼ばれていて…。

竣も連れ来るようにお父様とお母様に言われたのよ…。」

「じゃ、行くか。」

「…いきなりでゴメンナサイね?」

「大丈夫。固っ苦しい始業式に出なくて済むからラッキーだし。」









幸せの終わりへのカウントダウンはすでに、始まっていた。


私たちは知る余地も無く…



ただ、闇へと突っ込んで行った……――。