「一気にお揃いが2つできたわね?」

「そうだな。」


それも幸せな私の思い出の1つ。


「…また来年も一緒に初雪見ましょうね!」

「見れたらなー。」




私たちはまだ、この先の闇に気づくはずも無くて。


ただただ、今を楽しんでいて。



「…あんな幸せ…ぶち壊してやるわ…。

フフッ…せいぜい楽しむがいいわ…。


北条 詩乃…。
板垣 竣…。


もうすぐ…あなたたちは…フフッ…。」



怪しき影に包まれし未来に、私たちの未来はまだ見えなくて……――。