「…竣…コレ…。」

「メリークリスマス。」


中に入っていたのは、指輪だった。
小さなピンク色の石が散りばめられていた。


「指輪…。」


内側にはH.Shinoと彫ってあった。


「安モンだけどな。」

「嬉しい…。」

「ちなみ、それペアだから。」


と、右手を見せる竣。

竣の指輪には、小さな水色の石が散りばめられていた。


「つけて?」

「ん。」


指輪を竣に渡し、右手の薬指に付けてもらう。


「なんだか不思議な気分。」

「あ、俺開けてなかった。」


とプレゼントを開ける竣。


「あ…。」


コロンと袋の中から出て来たのは…


「ストラップ…?」

「それ、私とお揃いなのよ!」


と、自分のケータイを見せる。

私のケータイにはお揃いのストラップが。


「へー。なんか似てるかも。」


ストラップはプレート系で、ハートの片方が彫られていた。

と一緒に、水色のストーンが付いていて、竣の名前が彫られている。

私のはピンクのストーンが付いていて、私の名前が彫られている。


「俺も付ける。」


と、ストラップをケータイに付けてくれた竣。


「2つ合わせるとハートなのよ!」

「見りゃわかるし。」