*朱音 side*


「ほら、着いた! さっさと着替えて寝ろ!」

「えぇ~…もう動けなぁ~い。朱音シャン着替えさしてぇ。」


酔ってデロデロなクソ親父、雅樹。


「ヤダよ! っつかマジキモイからッ!! 近寄んな!」

「シドイッ!」

「ひどく無いわアホッ!!! キモイわ!」


と言い放ち、私は寝室に入って中から鍵を閉めた。



「朱音ぇ~。」

「マジキモイからッ!! その辺とかソファで寝てろッ!!!」

「うぅ~…。」


で、1時間放置。


静かになったな。どこで寝てんだろ。


と思い、毛布を持ってベッドを抜け出した。

すると、雅樹はリビングのソファで何もかけないで寝てた。


「ったく、仕方ない奴。」


私は雅樹に毛布をかけると、寝室に戻って鍵を閉めて寝なおした。