-10分後-

-ゴロゴロゴロ…

私は布団の中で1人震えていた。
もう竣は寝てしまったようだし、甘えるに甘えられない。

はぁ…なんで私ってこうも素直じゃないのかしら…。


「詩乃。」

「竣…!!」


起きてたの…?


「なんだ。震えてんじゃん。」

「うるさいわ…!」

「ほら、来いよ。」

「え?」

「怖くて寝れねんだろ?
一緒に寝てやるって言ってんだよ。」


なんだかやけに優しい竣。


「いいわ!!//」

「ったく…素直じゃねぇなぁ。」


う…。

-バッ

急に私の布団の中に竣が入ってきた。


「竣!?」

「無理すんなよ。」


そう言って私を後ろから抱き締めた。


「竣…。」

「強がんなくだっていいだろ。」

「…う…ん…。」


私は竣の方を向くと、竣に抱き付いた。


「詩乃…?」

「ありがと…竣…。」