「ん~! こんなん???」

「よく分かんなぁ~い☆」

「中華って案外難しいものね…。」


飾り付けに戸惑う私たち、3人。


「ねぇ、あゆかぁ。 こんなん???」

「だから分かんないってばぁ!! 朱音、中国関係のマンガ読んでたじゃん!」

「だってマンガだけだもん!」

「あの…早く飾り付けしましょう…?」


結衣はと言うと、あちこちでいろいろ指示を出したりして、大忙しの様子。


「北条サン。」

「え?」


私に声をかけて来る、1人の男の子。


「何? えっと…。」

「俺、天美。 天美 昌(アマミ ショウ)。」

「あ、そうそう、天美クン! 何?」

「飾り付け困ってるみたいだから…手伝おうかなって思って。」

「本当!? 助かるわ!」

「そう? じゃぁ…。」


そう言っていろいろと指示を出してくれる天美クン。


「で、ここはこんな感じで…。」


どんどん中華な雰囲気になっていく教室。


「天美クンて、中国の事詳しいのね!」

「結構中国、行くんだ。 だからかな?」