『送信、完了しました♪』


ケータイ画面に表示される送信完了の画像。

と共に、送信完了を知らせる音楽が流れた。



ヤバイ…!!


「朱音ﾁｬﾝ?」

「何?」


どうしよう…!


「今の音は何～?」

「さぁ?　海にいるお客のじゃん?」

「ふぅ～ん、そっかぁ。」


最後の言葉はとてもわざとらしかった……――。

ヤバい!


～♪


「!!」


再び、私のケータイから音楽が流れた。


-TO：朱音

　そこ動くな!　ふんばれ、すぐ行くから!-


という雅樹からのメールだった。


「朱音ﾁｬﾝ、ケータイ持ってるみたいだね?」

「…持ってちゃ悪いの?」


もはや開き直る私。


「…そんなコソコソ連絡しなくてもよくない?」

「彼氏とメールしてんの。　彼氏にバレたらヤバくない?」

「そうかもねぇ!」

「さっさと出て来いよ。俺らが遊んでやるよ。」

「ッ…!」


本当に、ヤバい!


「…嫌だ。」