「あれ、結衣と隆はー?」

「もう先に行っちゃったみたいよ?」

「えぇ~! ずるぅ~い! 僕も早く行きたいぃ!」


うなだれる南。


「うっしゃッ☆ 行くか♪」

「おー。道案内しろよ。」

「え?! 俺?! …朱音っ、パス☆」

「はぁ~? 地図無いの!?」

「…ははー☆」

「とりあえず行きましょう…?」

「私道分かるから…行こう…? ほら、朱音も…雅樹に掴みかかるの止めな…。」


もはや呆れているあゆか。


「んじゃっ、Let’s…goーッッ!!!!」


最もテンションの高いのはやっぱり雅樹。


「なぁっ、朱音ぇ♪」

「何? 雅樹…。暑い上にキモイから離れてよ…。」


電車に乗って最初に聞こえたのは、朱音と雅樹の会話。


「朱音は、どんな水着なの~?」


私たちは、これから海に行きます。


「水着ぃ~!? //」

「ビキニ!? ビキニ!!?!?♪」

「んなわけないでしょーッ!!!//」


可哀そうな朱音…。(?)


「南ッ♪ 私はビキニだからねーッ☆」

「そうなんだぁ! …たっ…楽しみにしてるねぇ♪」


次に聞こえた会話。

楽しみにしてる、はとても顔を引きつらせながら言っていた…。


「…暑いな。」

「えぇ…。違う意味で暑いわね…。」

「…海につくのが怖いな。」

「無事に帰って来れる事を願うわ…。」