「気をつけろよ、詩乃、竣。」

「行ってきます♪」

「早めに帰ってきますね。」


あれから、お兄ちゃんは私と竣の交際を認めてくれて…幸せです♪

今日は、これからForceデートをしに行きます♪


「皆に会うの久しぶりね!」

「あぁ。

2週間ぶりか…?」

「もうそんなに経っちゃうのね…。」



蝉がミーンミーンミーンと鳴いていて、夏だって思い知らされる。

今は8月上旬。


「夏休みもあと1カ月切ったしなー…。」

「えぇ…。」


待ち合わせは9:00に駅。


「おっ、来た来た☆ 遅いぞ、バカップルー♪」

「雅樹、朱音!」

「久しぶりっ、詩乃ー♪」

「おぉー。焼けたな、朱音…。」

「部活でねー! もう顔が痛くて痛くて…。」

「あら? あとの2組は?」

「あー、なんか、結衣と隆は、”もう待てない”とか言って、先に行っちゃった。」

「えぇ…?」

「あー…悪ぃ…。」

「あゆかと南は、仲良くお寝坊みたいだぜ☆ ほら…――」


雅樹の指さす方を向くと、走って来る南とあゆか。


「ゴメン、遅れたぁ~ッ!!!」

「だいじょーぶ! 詩乃と竣もさっき来たとこだし!」


Vサインをする朱音。


「あっ…あゆチンっ…早いぃ~ッ!」

「南が遅いだけでしょーが!」


暑いです…。