『もしもし、誰?』

「あ、もしもし? 俺ー。」

『おー、竣じゃーん☆ どーしたぁ?』

「いや、ちょっと相談が。」

『んな相談なら朱音にしろよー。今いるし。変わるか?』

「俺は男の意見が欲しい。」

『あそぉ~? で、何? 俺朱音とのステキな時間を…。』


シーン……―――。


「あれ? 朱音は?」

『ん? 今? 寝てる。』

「はぁ?」


俺…やっぱヤバい?


『ん? あぁ。朱音の奴、俺んちに来るだけ来て寝たー。』

「…寝た?」

『眠いー。寝るから7:00に起こしてねー。って。』

「…あそう。」

『で?』

「お前さ、もう朱音と…――。」

『チューもしてねーけど。』


俺よりひどかった……―――。


「そう。」

『ギューしかしてねーよー。』

「なぁ、俺らっておかしい?」

『…さぁ。

でも、いんじゃねぇ?』

「んぁ?」

『俺、朱音が嫌なら別にいいかと思ってっけどな。

別に急ぐ事でも無くね?』


…確かに。


「そーだな…。」

『にしても、竣はなんでそこまで焦ってんだ?』

「さぁな。じゃな。」

『おー。』


-プッ…