*竣 side*


「…はぁ。」


詩乃の部屋は隣ねぇ。

俺の想像(妄想)、台無しじゃね…?


部屋は詩乃と一緒の部屋。

夜は詩乃を抱きしめながら、詩乃のにおいのする詩乃のベッドで寝て…。


ある夜俺は詩乃を……―――。


「…俺、最悪…。」


なんて想像(妄想)してんだ、俺は……――。


でもこの想像(妄想)、昨日夜考えてたら寝れなかったんだよな…。


想像(妄想)丸つぶれってのもなかなか悲しい…。


-ガチャッ


「ゴメンナサイ、竣!
紅茶しか無かったのよ…。」

「んぁ、平気。」


ジュースじゃ無くてよかったな…。


「はいっ♪」


そう笑う詩乃に、不覚にもドキッとする俺。

はぁ~…。


俺ってガキなんだろうか…。

たかが1人の女にここまで余裕ないとか…ダセェ…。


「竣?」

「何…。」

「なんでも無いわッ♪」


幸せそうに笑う詩乃。


「…そう…。」

「どうかしたの?」

「んぁ…。眠ぃーだけ。」

「じゃぁ寝る?」

「じゃぁちょっと。」

「そう、私、隣の部屋にいるわね!」


-パタンッ