「ここが、竣の部屋ね?」


竣の部屋は、私の部屋の隣にある客室。


「…あぁ。」

「そうそう、私の部屋は、この部屋の右隣りだから。」


と笑うと、竣はつまらなさそうな顔をした。


「竣…?」

「ん? あぁ、いや。なんでもない。」


…?


「ゴメンナサイ、竣…。
こんな狭い部屋で…。」


この部屋は普通の学校の25mプール2つ分しか無い。



「いや、十分広いから…。」

「そう?」


私の部屋は、もう2・3回り程広いけれど…。


「私、お茶持って来るわね。」

「おー。」


-パタンッ


私は扉を閉めて、廊下を歩きだした。