-数日後-


「はぁああぁぁぁぁぁあ。」


私の隣で大きな溜息を吐く、おバカ3人組。


「竣、雅樹、南☆ 補習、頑張ってね~☆」


そう言うのは、あゆか。


朱音はと言うと、相変わらずテンションが下がったままで、その原因はあゆかでもわからないみたい。


「朱音、大丈夫かしら…。」


最近は、これが私の口癖。


「大丈夫か、なんて心配してねぇで、自分で聞いてみりゃいいんじゃねぇの。」

「竣…。」


いつの間にか私の横に立っていた竣。


「ウダウダ悩んでたってどーしようもねぇだろ。」


…そうよね。


「…私、今日、朱音に聞いてみるわ…!」

「…そ。」


と竣は微笑みながら、私の頭をポンポン、と撫でた。




「…というわけだから、朱音と2人で話がしたいの…。」

「…分ぁったっ。俺が帰んなきゃいいんだろ?」

「…ええ。」

「お前…そこは”そうじゃないの、雅樹ッ。”ってとこだろ…。」


私の真似(?)をして言う雅樹。


「…私の部屋にいてね?」

「了解ッ。」

「じゃぁ、補習、頑張ってね。」

「おー。」

「竣と南にもよろしく。」

「ん。あっ…詩乃…。」

「?」