-『7073』-


「…分かんねぇ…。」


開始5分。


「…竣、俺、竣の赤点期待しとくわ。」

「私も~。板垣クン、バカすぎ。」

「…私もそうしようかしら。」


竣の頭の悪さに、皆揃って絶句。


「…てめぇら…しばく…。」

「…勉強できない人に言われても怖くないんだけどな…。」

「いくらなんでもこれはひどいだろ…。」

「ひどすきて手に負えないわ…。」


もはや打つ手も無し…。


「そうだわ☆」


こういうときは…


「もしもし、朱音???」

『おぉ、詩乃~!』

「助けてほしいのだけれど…。」

『こっちも助けてよ…。』

「え? 」

『雅樹と南が異常にバカで、手に負えないんだわ…。』

「…竣もよ。」

『…バカ3人集めますか。』

「集めたら大変なことになるわね。」

『…放置しますか。』

「それが1番だわ…。」


…本当に、打つ手無し。


「ゴメンナサイ、竣。」

「ん?」


伏せていた顔をあげる竣。


「結果、あなたを放置することにしたわ…。」

「は?」