いつも執事とかに任せきりだったから…。


「…分かった。」

「え?」

「一緒に作る。」

「竣…。」

「どーせ作れねんだろ?」

「うっ…。」

「これだからお嬢様は…。」


はぁ…と呆れたように竣はボソリと呟いた。


「ゴメンナサイ…。」

「ほら、さっさと作るぞ?」

「ええ…。」


竣は私の頭にポンッと手を置いて言った。


「俺だってあんま作れねぇよ。
だからこれから一緒に…レパートリー増やしてこーぜ。」


竣…。


「ありがとう!」


竣はフッと微笑んだ。


「じゃ、オムライスにすっか。」

「ええ♪」