-『7073』-


「あ~っと…。」

「?」


板垣クンが何か言いづらそうに言い出した。


「北条。」

「はい?」

「めんどくせぇから…もう”詩乃”って読んでいい?」

「え、あ、ええ。」

「じゃ、詩乃も俺の事”竣”でいいから。」


って軽く笑った。


「ええ…。」


ど…どうしよう…。
私…男の子に”詩乃”なんて呼ばれたこと無いわ!

それに…私、男の子を呼び捨てにしたことなんて無いわ…。


「じゃ、俺寝るから。」

「え?」


いきなり言われた言葉。


「夕飯、よろしくな、詩乃。」


『詩乃。』

だなんて…!!//

じゃない!!


「まっ待って…!! しゅ…竣!!//」

「ん?」

「ゆっ夕食、一緒に…作りましょ…?」

「なんで。めんどい。」

「だって…。//」


私…夕食…作れない…!