花火の光に照らされた彼は、とても…かっこよかった…。


「…詩乃…。」


どちらからでも無い…自然なことだった。

ただ優しく、触れるだけのキス。


忘れもしない…私の…ファーストキス。


「…竣…。//」


私は真っ赤な顔を見られたく無くて、下を向いた。


「…ヤベ…。」


というと、竣は私を抱き締めた。


「え…?」

「…俺、この先ヤバイかも…。」

「?」


この先…?


「…竣…。」


なんだか、瞼が重い。

いや、体が…重い…。


力…入らな…い…。


私の意識はここで途切れた。