『おぉっとぉ!! 3組前へ躍り出たぁ!!』


「ちょっと、詩乃!! すごいよ、板垣クン!!」

「え…?」


気が付けば、竣は2組の100m程前を走っていた。


『アンカーはトラックを2周です!! あの速さ…体力の方は大丈夫なのでしょうか!?』


その時、2組との差がグンッと縮まった。


「!?」

『3組、体力の限界かぁ!?』


違う…。

竣のペースは落ちてないもの…。


「2組、とんだものを隠してたね~…。」

「…。」


竣…。


「っ…竣ッ!!!」


竣が一瞬こっちを見ると、笑った…。

竣はまだ余裕なんだわ…。


「頑張れっ…。」


『3組ゴールっ!!!!!』


「やった!! 優勝だよ~☆」

「ええ!!」


竣は、私の自慢の彼氏。


運動もできる。

最高の…彼氏!