先生は女子高生!?

 じょ、上半身裸…。

「何勝手に入ってんだよ!」

「何勝手に脱いでんの!?」

 お互い、指を指し合いながら叫ぶ。

「…あれ?」

 胸の辺りをよく見ると、青紫色になっていた。

「内出血してるわね。」

「ちょっとね。いてっ。」

 ツンと指でつついてやると、思った以上に良いリアクション。

「どうしたの?

 あ、転んじゃった?」

「ンな事で、こんなんになるかアホ!」

 …アホ。

 完全にブチ切れそうだけど、我慢して年上の余裕を見せる。

「喧嘩したんだよ。」

「ふーん。」

 こんなちっちゃいのに、挑んでいったのね。

 …絶対負けたわね。

「お前今、絶対負けたとか思ってんだろ。」

 図星!!

「負けてねーかんな!

 俺、体格はちっちぇーけど、結構強いんだぞ!」

 ムキになってる。

「はいはい、強いですね。」

「馬鹿にしやがって…。」

 色が変わってる部分に、冷えピタを貼る。

「はい、終了。

 さー、帰った。」

「はー?

 意味わかんね。

 俺、休んでくから!!」

 ゴロンと横になる俊。

 また常連が増えたかもしれない…。

 しかも、やっかいなの…。

「はぁ。」

 うっかりため息をついてしまった。

 キッと睨んでくる俊。

「いーじゃねぇか!!

 お前が高校生だって事、黙ってやるんだからよ!!」

 …はぁ!?