先生は女子高生!?

「生年月日は?」

「平成5年生まれで、12月7日生まれ。」

「普通だな。」

「ほっといてよ!」

 確かに、俊は七夕生まれだけど。

「血液型は?」

「A型です。」

「相性いいな。」

 ニコニコと笑う俊。

「身長は?」

「えっ…。」

 は、計ってないわ、最近。

「大体で。」

「んーと、163くらい?」

「女のくせに、でかいやつ。」

 かちーん。

「体重は?」

「次の質問どうぞ。」

「…んじゃー、趣味。」

「えっと、あ…。」

 趣味、か…。

 ずっとこの部屋に閉じこもってる毎日だから、これというものはない。

 遊びに来る生徒達を、適当に相手する事だろうか。

「ショッピングとか行かないの?」

「…」

 お買い物になんていかない。

 というか、行くお金がない。

 服だってほしいやついっぱいあるけど、買うお金がない。

 働いて手に入れたお金は全部、家に入っちゃう。

「可哀想なやつだな。」

 また飽きれた表情をする俊。

「おしゃべりかな。

 おしゃべり、好きかな。」

「しゃべんの?

 女子はしゃべりだからなー。」

 一言多い!

「じゃあ聞いてやるよ。

 お前の恋バナしろ。」

「は?」

「恋の話だよ、早く言え♪」

 目をきらきらと輝かせる俊。