「捺乃じゃあなっ。」


「はいっ。また後でっ」


俺ら2人は
クラスが
違うから

ここでお別れ。




「ぅオラッ!!信!!」



……陸斗


やべ…


忘れてたわ。



「よっ。陸斗」


「よっ。じゃねーよッ!!何、捺乃チャンと仲良くしてんだよッ!」





………あー。
起こってますねー。



「ケンカしたんじゃねーのかよ!!」





「仲直りした」



「じゃあ何で手ェ繋いで登校してんだよ!!」



「付き合ってんの!!しつけーなぁ!!」





陸斗は
ブーっと
口を尖らせた。




「アイツは俺のだから、諦めろよ」




「あぁー!!くやしー!!」



陸斗。


ゴメンな

先にお前が
捺乃の事
好きになったのに



でも

アイツは
本当に
俺のだから。





諦めてくれ。



「あー。もう分かったよッ!幸せになれよ!!」




「サンキュッ」



多分、捺乃は
お前を取り合いに
なったなんて
気づかないんだろうな。





「あぁッ!そう言えば、来週の休み空いてるッ!?」





「空いてるけど?」



「よしゃ!!んじゃ海行かねぇッ!?」




「いいけど…ナンパしに行くとか言うなよ?」




陸斗は
ゲラゲラ笑った。



でも
たまには
いいかもな海。




………あ。



「捺乃もいいか?」



「もちろんイイゼ!!」