あぁ……。
やばぃ…。

足ガチガチ。

緊張するよぉ。

「さっ。ガンバれッ」

私の背中を押す。

ぅぅっ。

…ヨシッ!!

『新入生代表』

拍手の中を歩く。

いざステージに
上がって下を
見ると…。

やばぃ…。

いっぱい人がいるぅ。

さすがマンモス校。

「こ…こッんにちわッ」

裏返ったぁ…。

恥ずかしい~。

皆笑ってるよぉぉ。

ぅぅっ。
泣きたいぃ…。

ポンッ。

えっ…。

私の肩を軽く
誰かが叩いた。

…誰…?

振り向くと…。

「やっほ」

プニっと私の
頬っぺたを触った。

「………ほぇ?」

……そこには
王子様がいた。

わぁ~…。
きれぇ~…。

「ごめんね。緊張したでしょ?俺が代表なんだ」

代表…代表ッ!?
あっ。そっか。

この人かぁ。

「じゃぁね」

その王子様は
手をヒラヒラ振って
前に出た。

『こんにちは。』

すると女子達は…
キャアアアアーーーッ!!

…わっ。スゴ…。

『新入生代表の芹波信です。よろしくね。』

芹波信…かぁ。

かっこいい…。

ぽ~っとしながら
ステージの下に
降りようとした。

『あっ。ねぇ。』

…えっ?

王子様の方を向いた。

『ありがとねッ。捺乃チャン』
キュゥゥゥーーーンッ。

恋しちゃったみたいデス。