「ぎゃぁあ!?」

入学式早々
遅刻なんて!!

「もぉママ起こし…」

…あっ。

そっか。

今日から1人暮らし
なんだっけ…。

ちょっと寂しいなぁ。

「…あぁッ!?」

やばぃ!!学校ッ!!



キーンコーンカーンコーン…

「…ギリギリセーフ…」

式だから…
体育館か。

もぉ、この学校
広すぎッッ!!

あっ!

誰かいた!!

よかったぁ…。

「あっあの。スミマセ…」
「何?今忙しいんだけど」
「ごめんなさい…。」

コワッ!!
嫌な感じだな…。

「で?」

「あっ。ぇっと」

「あっ!!」

………えっっ?

「もぉ君でいいやッ」

……はい?

「君、新入生代表の言葉やってよッッ!!」

「…えっ?」

「代表のコが来なくてさぁ…。お願い!!」

「なっ。あなたが、やればいいじゃないですかッ!!」
「オレ3年だもん♪」

「ぅぅっ」


…どうしよぉ。

そんな事恥ずかしくて
できないよぉ。

「君…」

「えっ?」

「遅刻してきたんでしょ」
ぅぅっ。
恥ずかしい~。

私はコクって頷いた。

「だったら尚更いいとおもうけどなぁ」

「何で?」

「今から代表としてステージに出ていけば、遅刻にはならないでしょッ」

あっ…ッ。
そっかぁ。

「どーする??」

うーー…ん。

「…やります。」

「おっしゃッ!!」


そして私はステージに上がった。