「とりあえず中入ろ?、な?」 優兄の胸で泣いていた私は、"うん"の代わりに頷いて返事をした。 優兄がお茶を2つ持ってきて、お揃いのグラスを机に置いた。 「落ち着いた?」 「 優兄、大学は?」 優兄は私の5つ上やから大学2年生。やから去年、大学が近い大阪のこのマンションに引っ越してきてん。 「今日は午前中だけで帰ってきた」 "ヒロが来るから部屋片付けたくてな(笑)"って、やっぱ優兄大好きや! 「ありがとう」 「今更やろ(笑)」 こんな優しいのに彼女おらんのが、残念やな(笑)