「…見てみろ」 ジークに言われて恐る恐る、ライの背中から顔を出した。 その瞬間、龍が火を吐いてそれをまとったカイの剣が怪物を切り刻み、「ジュワン―――」と、怪物は消えてしまった。 「さんきゅー。シュラ」 {おーよ。} キュインッ――― カイの翼と剣と龍が消えた。 人間に戻ったのだ。 …その瞬間、あたしはカイに抱き着いていた。