…ん? まだあたし、走馬灯中? 「…シカトかよっ!!」 「まーまー。そー怒んなって。」 …あれれれれっ? スッ…と目を開けると、目に飛び込んできたのは、目の前で寸止めされている車。 『…えぇっ!?』 辺りを見渡すと、人も…椎奈も、車も…全部止まってる。 『…え?死んだら時間止まんのっ!?すっごー!』 「生きてるよっ☆」 突然、真横に現れた少年。 茶髪にクリッとした目で、愛らしい笑顔でニコニコ笑ってる。 …あたしは、その子をじーーっと見つめた。 だっ…誰や、この子っ