かなこの木

「えっ…だって…魔女や妖精は空想上の生き物であって…あれは…ほら…」



なぜかしどろもどろな私。



「妖精は空想だ、だけど魔女はいるさ!うちの婆ちゃんは魔女だしな、あれが空想なら有り難いよ」


青年は少し笑ってみせた。


「…魔女…いるの?」

「……本当に知らないのかよ…!?」





頷く私に彼は少し頭を掻きながら、考え込んだ。






「すげー平和な国かド田舎かどっちから来た?」



何、その二択…。
少しイラッとした。