かなこの木

「本の事か?」

「あっ……」

「その様子じゃ、開いたな?」

「うん…」

「どうだった?」

「怖くて閉じちゃった。」






「アハハハハ」






銀爺さんは高らかに笑い出した。




「その本はな、今まで借りた人間は3人しかいないんだよ。偶然なのか必然なのか、出会う人間がいるんだな…」

「どういう意味?」