かなこの木

部屋の自分の机に本を置くと、深呼吸をして窓を閉めた。



本を読むときは周りの世界から離れたいから出来る限り無音の世界を作るのが私のクセなんだ。




「どんなお話だろう…ワクワクする!」



ポッケからあのチンケな鍵を取り出すと、私はゆっくり鍵穴に運ぶ。



ワクワクが止まらない。



これから私は出会った事のない世界に旅立つんだ。






いっせーのーで!!












――カチャ…