ざーっと、一周した所で近くにあったベンチに座った。



うわっ。前にあるお土産屋さんにチョーかわいいキーホルダー売ってるーっ!


ベンチから足をぶらぶらやりながら、あたしの興奮が高まる。





ほ、欲しい。でも、今そんな事言えないし。




『てかさ、なんか欲しいのあんの?』


どうやらあたしの反応に気付いたのか、零がわざわさ言ってくれた。





「えっ!?あっ、うん。」




『ふーん。』




ええーっ!?
ふーんって何よ何ーっ!



普通『買ってやるかぁ?』とか言う感じじゃないのっ?




やっぱり零君は不思議な人だなっ。