窓恋 ~先生、好きでいさせて?~

「苗字なら知ってます。金澤先生でしょ?名前は・・・なんだっけ?」


「このまま、お前を下ろして帰ってもいいですか?」


「駄目です!」


「はぁ・・・。」


先生は大きな溜息を付く。



「ふふっ、先生面白い。ちゃんと覚えているよ?拓海さんでしょ?」


「お前、今思い出しただろう?」


「さぁね?」



車の中はそんな話で盛り上がっていた。


これから2人の時は、出来るだけ拓海さんって呼ぶからね。