窓恋 ~先生、好きでいさせて?~

「先生?私は“お前”で良いです・・・。」


簡単におれる私。


そういう私に先生は大きな溜息。


「あのなぁ、旅行先で“先生”なんて呼んでると怪しまれるだろ!」


あぁ、そうか・・・。


「じゃあ・・・なんて呼べばいいの?」


「亜美?俺の下の名前知ってる?」


はてさて?何でしたっけ?


「まさか苗字は覚えているよな?!」


「先生は先生ですねぇ・・・。」


「こらっ!」


先生の拳骨が私の頭に落ちてきた。


「先生!ハンドルから手を離さないで下さいっ!」